
一戸建ての工法には、5つの種類があります。解説していきます。
①木造軸組工法(在来工法)
②枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
③プレハブ工法
④鉄骨造(S造)
⑤鉄筋コンクリート造(RC造)
木造軸組工法は、自由な設計が特徴です。
五つの工法のうち一番多いのが木造軸組工法です。現在でも、一戸建て全体の6割以上を占めています。
昔からの日本の伝統的な建て方で、木の柱や梁を組み合わせて建物の構造をつくります。柱や梁はわりと自由に調整できるため、敷地の形状などに応じて、柔軟な設計が可能になります。将来のリフォームや増改築もしやすい作りです。
ただし、他の工法に比べて工期が少し長くなり、施工者によって出来上がりに差が出やすいという傾向もあります。

耐震性や遮音性の高い枠組壁工法
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)は、北米生まれの木造工法の1つです。
規格化された枠組材(最も多く使う材の断面が2インチ×4インチ)に構造用合板を釘打ちし、壁や床という面で建物の構造をつくる点に特徴があります。
そのため、耐震性や遮音性にすぐれていますが、その半面、開口部をあまり大きくとれず、在来工法に比べて、間取りやリフォームにも制限があります。
完成精度が安定しているプレハブ工法
プレハブ工法は、主要な部材を工場で生産し、現場で組み立てる工法です。構造材の材料、組み立て方法などによって、軽量鉄骨系、RC系、木質パネル系、ユニット系などにさらに細かく分かれます。
主要な部材を工場で生産するので品質や精度が安定していますが、逆にパネルなどのサイズが決まっているので、敷地対応力に製薬があります。リフォームや増改築も、建てたメーカーでなければできないなど制限があります。
大手のメーカーが手がけているためか、価格も比較的高めになります。
ビルやマンションと同じ鉄骨造、RC造
鉄骨造(S造)は、断面がH型やロの字型の重量鉄骨を柱や梁として組み立てるものです。比較的容易に強度を高くでき、耐震性や耐久性などにすぐれ、よく大型の3階建てなどに用いられます。
ただ、高層ビルと基本的に同じ構造で、基礎の補強などを含め価格は高めになります。
鉄筋コンクリート造(RC造)は、一般的なマンションやビルと同じ構造です。耐火性や耐震性にすぐれますし、大開口の窓など設計の自由度もかなり高いといえます。
しかし、コンクリートは施工次第で出来上がりや耐久性に差がでます。また、個人住宅としては建物がかなり重く、基礎の補強などで価格が高めになりやすいといえます。
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