
不動産会社の主な役割は売主と仲介の二つです
一戸建てを購入する場合や、土地や建物を買うには不動産会社、建物を建てるには建築会社のお世話にならなければなりません。よって、親切でしっかりした不動産会社や建築会社を選ぶことこそが、満足ゆく家づくりの大きなポイントになります。
不動産会社
役割は二つあります。一つは、自ら売主として取引の相手になること。二つ目は、売主は別にいて、買主との間を仲介することです。
二つの最大の違いは、仲介では物件価格の3%+6万円(税)を上限とする仲介手数料がかかることです。売主なら仲介手数料は不要です。広告に売主か仲介かという取引形態が書いていますので、よく確認してください。
以前は、建売住宅や建築付き宅地なら、仲介というケースが多かったのですが、最近は土地や中古住宅でも不動産会社が下取りして売主となったり、建売住宅や建築条件付き宅地でも販売会社が仲介として加わるケースがあります。
仲介での大事なポイントは担当者の能力と人柄
不動産会社が売主の場合、物件そのものや価格が重要で、不動産会社の良し悪しは、物件を判断する一つの材料程度になります。
これに対し仲介では、不動産会社の仕事がより重要になります。大手なら安心だろうと思っている人がたくさんいますが、会社の規模はほとんど関係ありません。

チェック項目ポイントは、担当者の能力・人柄です。
希望エリアを伝えて仲介物件(土地や中古住宅など)を探すなら、大手、中小、WEB系など数社に声をかけて、この人はという担当者を2~3人選ぶほうがいいでしょう。
良い担当者を見極めるポイント6点!
① 購入者の気持ちや目線でわかりやすく説明してくれる
② 良い点だけでなく。悪い点もあわせて説明してくれる
③ 希望に沿った提案や住まい方への提案もしてくれる
④ 分からない点をそのままにせず、しっかり回答をしてくれる
⑤ 押し売りはしない
⑥ レスポンスが早い
以上の6点ですが、ただし人と人です。担当者との相性もあります。物件は気に入ったけれど、担当者がいまいち不安という話しもよく聞きます。そんな時は遠慮せずに、その会社の上司や支店長に正直に相談してください。
担当を替えてくれたり、ベテランの上司がサポートするといった対応をしてくれたりすることもあります。
建築会社を選択するには入居者の話しを聞くのも非常に参考になります
建築会社も様々あります。大きく分ければ、広い範囲で年間何十棟、何百棟も建てているハウスメーカーを含めた建築会社と、地域を絞って年間数棟から数十棟程を建築している工務店があり、比率的には工務店が多数を占めます。
依頼する側としては、大手のほうが安心と思いがちですが、不動産会社と同じで大きいから安心とは一概にいえません。小さい会社でも、丁寧に建物をつくり、きめ細かいアフターサービスをしてくれるところはたくさんあります。
ただし、手がける工法は、会社の規模によって違いはあります。地元の工務店は主に伝統的な木造軸組工法を手がけ、最近はツーバイフォー工法を手がけるところも増えてきています。
これに対しプレハブ工法は基本的に、大手ハウスメーカーに限られます。

良い建築会社を見極めるポイント5点
① 設備だけの説明だけでなく、基本の構造や基本の性能の説明がある
② 住まい方への提案や将来のメンテナンスへの配慮がある
③ 詳細な図面や見積書を出してくれる
④ 施工やアフターメンテナンスの体制が整っている
⑤ すべて施主の言いなりににならず、適切なアドバイスがある
こうした点を具体的に確認するには、現場見学会に参加して建築途中の現場や完成した物件を見てまわったり、これまで建てた家に入居している人の話を聞いてみたりすることも良いでしょう。自分の目で見たり話しを聞いた情報は、重要な判断材料になります。
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