
無理をしない返済は貯蓄もふまえて考える
住宅ローンを無理せずに返せるかどうかは、毎月の返済額だけを基準にするのは失敗のもとです。
今までと同じの家賃並みの返済額なら大丈夫なはずと考えていると、賃貸のときは必要がなかった固定資産税などが必要になり、家計が苦しくなることも少なくありません。
最初に、無理のない返済額をしっかりと計算しましょう。ローン返済以外にかかる住居費を見積し、返済中も貯蓄を増やしていける家計にすることです。
貯蓄習慣ができない人は安易にローンを組んではいけない
現在、毎月10万円の家賃を払って年間100万円貯蓄しているという人が、マンションを購入します。
マンション購入後、ローン返済以外にかかる住居費が年50万円、年間貯蓄額を60万円とすると、無理をしないで返せる金額は年間110万円となります。ボーナス返済なしなら、毎月9万円程で、意外に少ないものになります。
貯蓄の習慣がなく、年に30万円しか貯められていない人の場合、同じ計算をすると、年間返済可能額はたった40万円になります。
これでは少ないので、ローンを組むのは避けたほうがいいでしょう。毎年、計画的にまとまった額を貯める習慣をつけましょう。

自分に合った借入額を計算してみましょう
無理なく返せる金額が確認できれば、借りていい額と買っていい物件の価格を計算してみましょう。
返済期間は60歳までがベストですが、長くても65歳までには完済する計算をしましょう。
金利は現在なら1.8%程で考えておきましょう。複数のパターンでも計算しておきましょう。
無理なく返せる額が年110万円、30年返済で金利を1.8%として、借りていい額は約2550万円となります。
物件価格は、これに頭金を加えた額が目安です。仮に頭金が80万円なら、買っていい物件の価格は約3350万円です。
この予算を守ることが、返済に苦しむことなく、60歳以降に負担を残さずローンを完済するためのステップです。
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