きょうだいの絆が深まる育てかた!




どこの子供も1人1人が個性的です。例えきょうだいであっても、性格や感性が違うため、接し方や育て方には工夫が大切です。

きょうだいゲンカへの対応や愛情の掛け方などについて解説しています。子供のきょうだいの事で悩んでいる人は参考にしてみてください。

 

きょうだいゲンカへの対応!

きょうだいの仲を良くしたいと思うのはどの親でも願っていると思われます。でも現実はきょうだいにはケンカはつきものです。

親の対応の仕方を間違えてしまうと、仲が悪い原因を作りかねません。

子供の話をしっかり聞かないまま、お兄ちゃんなのだから弟にやさしくしなさい。妹なのだから、お姉ちゃんの言うことを聞きなさいなど、勝手に決めつけて叱ることはよくありません。

一方的に言われた子供は、親は内容を分かっていない、自分だけ損している、と、ひがんでしまい、きょうだいに対して不満や嫉妬をしてしまうかもしれません。さらに親に対しても不信感も生まれます。

1番重要なのは、子供の話しをしっかり聞くことです。ただし、きょうだい一緒に話しを聞くと、お互いが感情的になり、またケンカになりかねません。なので、きょうだい別々に話しを聞きましょう。そうだったんだ。イヤだったねと共感的に聞いてあげてください。

すると、僕がどれだけ辛かったか、分かってもらえたと感じて不満がなくなり安心感がでてきます。

その後で、例えばお兄ちゃんに、弟はどう思っているかな?とか、お兄ちゃんはこれからどうする?などと聞けば、弟もこのゲームで遊びたかったと思う。これからは先にさせてあげるよ。僕はお兄ちゃんだもんと、素直に言える可能性が高くなります。

 

きょうだいの比較はNG?

きょうだいゲンカ以外の時も日頃から子供に対しては同じ気持ちになって接していきましょう。

子供が何かわがままの事を言った時でも、最初から無理と言わず、ますば、そうだね、イヤだね、大変だね、悲しいね、欲しいね、と一緒の気持ちになりましょう。

言わなければならない時は、共感した後で、でも○○だから○○しようと言うことが大切ですし、その方が受け入れやすくなります。

そして、日頃からきょうだいを比べて褒めたり叱ったりしないように心がけましょう。あなたは、ずぼらすぎる。弟を見習いなさいと比べて叱ってしまうと、見習うよりも、恨む気持ちの方が強くなりやすいからです。

逆に、お姉ちゃんは抜けてる事があるけど、あなたはしっかりしてるね!と比べて褒めると、今度は相手をさげすむ気持ちがでてしまいます。

もちろん、親はきょうだいを比べて叱っているばかりではありません。でも子供の方はそう感じてしまいがちです。

 

叱るより一緒に手伝う!

人によっては、次男はかわいいけど、長男はそれほどでもと思う人もいるでしょう。子供と相性が合わないということは割と多くおられます。親子でも人間同士なので、合う・合わないがあるのは仕方のないことです。

しかし、子供にとっては親が全てです。親がどうせ苦手だからと冷たく接してしむと子供は大きなショックを受けるかもしれません。

苦手な気持ちはありながらも、褒める言葉や一緒に遊ぶことを増やすなど、意識的な努力で優しく親切に接してあげてください。それを続けていくうちに、少しずつ良い関係が生まれてくることはよくあります。

自然に生まれる愛情だけでなく、意識的な努力でも生まれる愛情もあります。

また、日頃から、また○○してないね。なんで○○しないのと、叱ってばかりもよくありません。これが続くと子供はストレスがたまり、その発散できょうだいとのケンカが増えてしまいます。

よって子どもができないことは、叱るのではなく、出来やすいように工夫をしてあげることが重要です。例えば、食後の歯磨きを忘れてしまう場合は、最初から歯ブラシを食卓の上に置いておく。宿題など毎日することを、ホワイトボードに書いて見えるようにしておく。

ただし、工夫をたくさんしても出来ないこともあります。そんな時は、具体的に一緒に手伝ってあげてください。

出来ないことを叱り続けると、自身がなくなって余計にできなくなるそうです。それより手伝って、やってあげたりした方が自立できる場合もあります。ただし、本人にやる気があって、時間の余裕がある場合は待ってあげた方がいいとも言われています。