子離れを考えた瞬間!自立を見守る!




みなさんの子供の自立の感動のエピソードを紹介しています。是非、良いと思えた事は参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

やっぱり親子!私と同じ

子供の自立を願い、高校卒業後は家を出るようにと息子たちに話をしてきました。

そして、ついにその日が訪れました。長男が大学に入学。何とか住む部屋を決めて荷物を運び、私が帰宅する前に、ショッピングセンターに親子で寄ったときのことです。

私がこれから頑張ってねと話しかけると、長男が、うん。俺、明日は何を食べればいいのかなと一言。あふれてくる寂しい気持ちをぐっとこらえ、ああ、そうねと答え、2日分くらいの食料を買いました。

そして、じゃあねと言葉を交わし、長男は帰宅する方向へ、私は逆の電車乗り場へ向かいました。

その直後、自分でも信じられないほど、涙があふれてきたのです。この子はもう私の手から離れたんだと思うと、寂しくてどうしようもありません。帰りの車中でも涙が止まりませんでした。

帰宅し、母に話すと、泣きながら私のときもそうだったわと励ましてくれました。

子供の自立はうれしい反面、辛くて悲しみもあります。それでもこれでいいんだと自分に言い聞かせました。

数週間後、長男から手紙が送られてきました。感謝の言葉が書いていた手紙は、とてもうれしく今でも大切な宝ものです。

 

先輩の立場で後輩を育てる考え方で

自立と言えば、子供が中学生の頃を思い出します。中学一年生までは、親の言うことを素直に聞いてくれましたが、2年生になると体格も大きくなり、世間のことも分かってきたのでしょうか、考え方も少し変わっていくようでした。

その変化に気づかなかった私たちは、ついつい今までの小学生のままの子供への言葉使いで、言うことを聞かせようとしてしまい、ついに反抗されてしまったのです。このとき、初めて、どう接していけばよいか、真剣に悩み考えました。

子供の気持ちをしっかりと理解し受け止めて、考えを聞くこと、そして子供ではなく1人の人間として認めることの重大さを確認しました。私の子供というより、後輩を育てるという考え方に変えました。

今までのべったりの関係や、言う事を聞きなさいという親子関係を止めて、人生の先輩として、全力で1人の常識ある人を育てることに努めました。

それを続けたところ、親子関係がとてもスムーズになり、成人した子供たちとも、今でも仲良くずっと良い関係が続いています。

 

息子の強い意志に驚き

長男の中学生の卒業式がありました。式を終えて教室に戻ると、担任の先生が、感謝を込めた手紙を渡してくださいと言い、生徒たちが後方にいた保護者に手紙を渡しました。

私は家に帰ってから手紙を読みました。そこには両親へと題して、丁寧な字で書いてありました。僕は今日卒業します。この卒業というのは、義務教育の終わりであり、僕にとっては親元を離れるという意味です。本当に15年間ありがとうございました。

まだ15歳の子供だと思っていたわが子の自立への強い意志が感じられ、本当に感謝と驚きを感じました。

そんな息子も現在、東京でシステムエンジニアとして働いています。

進学に伴い、15歳で親元を離れた息子は、いつも親孝行をしようと気にかけてくれます。初の給料のとき、わが家の炊飯器が壊れていることを知り、新しい炊飯器を買ってくれました。

立派な大人に成長してくれた息子に、私の方こそ自立して頑張ってくれてありがとうと感謝しています。

あの日の手紙は、私の大事な宝物。これからも息子の事を祈り、見守っていきます。

 

日常生活のメールに安心

現在、娘二人と三人で暮らしています。その娘たちが中学生3年生と1年生だったときの事です。当時、私はケガで手術と入院をすることになったのですが、2週間の入院中の娘たちの生活が心配でした。

近くに住む義父母の家に泊まってお世話になりなさいと勧めましたが、二人で大丈夫と言うのです。

心配でしたが、長女に生活費を渡して任せることにしました。そして手術が無事に成功した当日、娘たちの生活は大丈夫かなと心配し、携帯電話を見ると、今日の夕食はしょうが焼きだよと写真を送ってきました。

その後、長女が洗濯と食事を担当し、次女が掃除をして、料理や部屋の掃除の様子の写真を毎日送ってくれるようになりました。

私がいるときよりも、部屋は綺麗で、料理もバランスよいメニューを考えて作っていることに驚きました。

子供も成長しているんだなと、感慨深くメールを見ながら、子供の自立を意識する機会になりました。