住宅ローンで後々失敗しない資金計画の立て方!




現在は日銀の長期金利をゼロ%に促す政策が継続しているので、住宅ローン金利がすぐに大きく上がる可能性は低いと思います。しかし、住宅ローンは金額も高く、返済期間も長期になるので、中長期的な考えをもってプランを立てることが大切です。

種類の多い住宅ローンの特徴を確認して、利息負担を軽減できる借り方と返し方の仕組みを身につけ、自分にとってのベストのローンを選択しましょう。

 

物件を探すまえにまずは資金計画を立てることが失敗につながりません

 

身の丈以上のローンは組まない、老後を考えて。

マンションを購入する場合では、チラシやモデルルームで買いたい物件を決めてからローンが組めるかどうかを検討する人が多いと思われます。

しかし、不動産会社の担当から、貯金ゼロでもOK。毎月、家賃並みの返済額で買えますよと言われて、身の丈以上ののローンを組んでしまう人も少なくありません。

住宅ローンは人生で1番多額の借金とも言えます。借りられる額ではなく、確実に返せる額を検討したうえで借りないと、後々になって返済できないなど、後悔することにもなりかねません。

住宅ローンを組むうえで重要なポイントは、老後の生活に悪影響を残さないように、60歳までに完済できるローンを組むようにしましょう。

安易に借りられる額を借りてしまうと、60歳時点で1000万円以上ののローンが残ってしまうケースも少なくありません。

 

退職金で返す計算はしない!

途中で繰り上げ返済をすれば大丈夫。定年退職の退職金で一括返済すればいいですよなどというセールスを聞くこともありますが、これは止めておいてください。

たとえば、子どもが増えて教育費負担が増すなど、長期的な家計の収支は大幅に変わる場合があります。繰り上げ返済を前提に住宅ローンを組まないようにしましょう。

また、退職金は老後の重要な生活資金になるもので、できるだけ手元に残しておかなければいけません。住宅ローン返済で退職金をあてにするのは止めておいてください。

マイホームを購入するときは、物件選びの前に、自分の収入でいくらの言えなら買えるのかを考える項目を入れましょう。

もしも、物件選びから始めてしまったという人も、不動産売買契約を結ぶ前なら、仕切り直しが可能です。

収入に合った無理のない返済を把握し、予算に合わせて物件を選ぶことが、住宅ローンで失敗しないための最初のステップです。




利息をカットする!3つの決まり!

住宅ローンを組めば、借入額プラス利息も払っていかなくてはなりません。利息はローンの組方次第で大きく変わるので、総返済額を減らすためには、最初にローンを組むときに、利息をカットするための3つの決まりを守ることが重要です。

1つ目は、ローンを低い金利で借りること。

ただし、ただ低ければいいというものでもありません。

現在、変動金利型のローンなら1%を切る金利で借りられますが、変動金利型では半年ごとに金利が見直されます。よって、低い金利が約束されるのはたった6ヶ月だけになります。

一方、10年固定金利なら、最近は1%前後まで金利が低下しています。10年間もこの水準を固定できるなら、金利上昇リスクがあることを考えれば、変動金利型ローンより割安になります。

 

2つ目は、借入金額を少なくすることです。

利息は借入金額に対してかかりますから、借入金額が大きければ、当然、利息負担は重くなります。

この点、頭金ゼロでローンを組むと借入金額が多額になりますので、注意が必要です。

頭金をある程度貯めてから買う、物件価格を下げてなどして、借入額を減らす工夫をしましょう。

 

3つ目は、なるべく短い返済期間でローンを返ましょう

住宅ローンは毎月の返済額を抑えるために35年返済でプランを組むことが多いのですが、返済期間が長ければその分だけ利息負担は増してしまいます。

返済期間は自分で調整できるので、1年でも短くすることをおすすめします。購入後の家計がどうなるかを予想し、毎月返済できる金額を見積ることも大切です。

3つの決まりのうち、金利はプランの選び方次第で工夫の余地がありますが、自分では調整することはできません。

借入額と返済期間は自分で調整できます。返せなくリスクは、借入額と返済期間で大きく変えることが可能です。